キディトレインはこんな教材です

教材の構成
基本的に「絵カード」と「ノート[だいし、はめこみばん]」で構成されていますので、何回も繰り返し行うことができます。(一部、線を引く教材があります。[年長用に1教材、年中用に2教材、年少用に2教材])

指導の方法
幼児教育の専門知識は必要ありません。わかりやすい「指導の手引き」と「導入教材」がセットされていますので誰にでも簡単に取り組めます。(所要時間は1教材あたり事前の準備に5分〜10分、「あそび」の実施に20分〜30分が目安です。)

教材の種類
幼児教室用教材も家庭用教材も内容は同じです。幼児教室用教材は幼児塾や幼稚園での一斉指導に対応しています。家庭用教材はご家庭でのマンツーマン指導に対応しています。

教材のレベル
ただ与えておけばよい一般向けの幼児教材に比べるとかなり難しいとお考え下さい。
学研や公文の幼児教室とは指導のねらいが異なりますが、一部の教室ではキディトレインを採用されていますので似たようなレベルではないかと思います。
私立小学校受験の場合には易しすぎるとお考え下さい。受験用プリント教材に取り組む前段階として「自分で考える力」を育むには大きな効果があります。
国立小学校受験の場合にはキディトレインを繰り返し行うことで十分だとお考えになる方も少なくありません。

教材の特長
カード遊びの長所
人のお話しをしっかりと聞く習慣がつきます
キディトレインはおうちの方のやり方を見て、おうちの方の説明やお話しを聞いてから「自分の力で取り組む」教材です。お子様はやり方がわからないと先へ進めませんから何度も行う間におうちの方のお話しをしっかりと聞く習慣が身につきます。おうちの方も簡潔な説明や言葉掛けでお子様の「やる気」を引き出す指導方法が学べます。

指先を使うことで巧緻性も養われます
自分でカードを切り取って、自分でカードを広げて、おうちの方の設問に合致するカードを見つけたり選んだりする教材です。カードを回して向きを変えて確かめたり、よく似たカードを並べて見比べたり、指先と頭脳を同時に働かせます。

自立心を高め集中力を養います
「導入」ではおうちの方が一緒に行うことで課題を解くやり方をお子様に理解させます。「展開」の課題はお子様が自分の力で取り組みます。おうちの方は手や口を出しすぎないようにしてお子様に自分で考える時間を与えることが大切です。(自分で考えさせるための言葉掛けや助言の方法は「指導の手引き」に記載されています。)キディトレインはお子様の「自分でやりたい」という意欲と「自分でやり抜く」気力を育みます。



Q&A
知能教育ってなんですか?
英研と関係があるのですか?
教育システムではなく教育材料として提供しています
どうして全教材を公開しているのですか?
勝手にプリントして使っても構わないのですか?
教育とは「現場」であると考えます
パソコン用のソフトはないのですか?
カリキュラムについて
いつから始めてもよいのですか?
難しくて出来ない教材は?
易しすぎてどんどん出来てしまう教材は?
何回でも繰り返して行えますか?
年長用教材を年中児に与えてもよいのですか?
道徳やマナーを教えることができますか?
子どもに育てられる
子どもの心の動きがわかるようになります
★知能教育ってなんですか?
ギルフォード博士の知能構造論にもとづいた教育手法で一般的には高知能児を対象とした英才教育として位置づけられています。日本における知能教育は伏見猛弥氏が創始され戦前には国家事業として取り入れられた時期もありました。昭和40年には英才教育研究所(英研)が設立されましたが、現在はいくつかの組織に分かれて研究が続けられています。詳しくはギルフォード教育研究所のホームページをご参照下さい。
★英研と関係があるのですか?
キディトレインは英才教育をめざすものではなく、前記ギルフォード教育研究所英研大阪英研知能教室等の組織とは一切無関係です。キディトレインは全ての子どもたちひとりひとりの発達段階に合わせて与えるられるように知能教育の理論を踏まえて当社独自に開発した教材であり、幼児塾での本格的な幼児知能教育教材として広く採用されています。
★教育システムではなく教育材料として提供しています
キディトレインは知能教育の理論にもとづいて作られていますが、知能教育システムとして提供するものではありません。私どもは教材はあくまでも教育材料であるという考え方でキディトレインを作っています。知能教育の指導者が用いれば「知能教育教材」、小学校受験のエキスパートが用いれば「受験準備用教材」、自分で考える力を育むことが主眼であれば「知育教材」として利用できます。
★どうして全教材を公開しているのですか?
一般向けの幼児教材はお試しコースなどがありますが、レベルの高い幼児教材はなかなか内容を確かめることができません。幼児教室のホームページを見てもほとんどの場合教材そのものは見ることができません。幼児教室が提供するのは教材と指導方法およびサポートやアフターケアという教育システムです。教材を見せてしまうとどうしても教材の外見で安易に判断されてしまいシステムとしての効果をアピールしにくくなるのです。
★勝手にプリントして使っても構わないのですか?

一般家庭でのお試しの個人使用についてはプリントして利用することを許可しています。連絡も要りません。真剣に取り組まれるのであればコピー用紙にプリントする労力とインク代やカードを切り取る手間よりもお買い上げ頂いた方がお得です。かなりの頻度で当社教材がヤフーオークションに出品されています。使用済み教材が1万円を超える価格で落札されたりします。それはそれで構わないのですが、コピーした使用済み教材幼稚園用教材には「指導の手引き」が添付されておりません。キディトレインはただ与えておけばよいという教材ではありません。「自分で考える力」を育み知能を伸ばすための指導には「指導の手引き」は欠かせませんのでご留意下さい。
※再販目的や幼児塾でのプリントアウト使用(ダウンロード)は著作権侵害であり不許可です。

★教育とは「現場」であると考えます
幼児塾の費用が高額なのは、個別指導、模擬テスト、入試情報など総合的にきめ細かいフォローが提供されるからです。キディトレインの家庭用教材にはサポートやアフターケアはありません。わかりやすい指導の手引きと導入教材を添付しておりますが、教材を生かすのはお母さまの指導にかかっています。
★パソコン用のソフトはないのですか?
パソコンでも記憶や評価といった知能の働きは十分にカバーできます。しかし、正確な認知、自由に思いつく拡散思考、深く考える集中思考といった知能の働きはパソコンには不向きです。パソコンの画面という小さな世界で問題を見て答えを出す活動では知能を確かめることは出来ても知能を伸ばすことは出来ません。
バーチャルで出来ないことといえば、自分の手でカードやノートに触れること、カードやノートを広げて自分の空間で作業すること、反対向きになっていたりよく似ている紛らわしいカードの中から自分の考えるものを見つけだすこと、指導者の問いかけに対して自分の考えを発言すること、数え上げたらきりがありません。自分でカードを切り取ったりノートに並べたりする指先の活動や、指導者の励ましや助言や認めの言葉のコミュニケーションこそが知能を伸ばすのにいちばん大切なことなのです。
★カリキュラムについて
キディトレインのカリキュラムは幼稚園向けのものです。園での様々な活動の一環としてキディトレインを一年かけて実施できるように3月と8月を除いた10ヶ月間に、年少児は1ヶ月に3回の実施、年中児・年長児は1ヶ月に4回の実施と均等に設定されています。
幼児塾で使われる場合、年中児・年長児を例に取ると、一週間に2回であれば5ヶ月間、一週間に3回であれば3ヶ月強で実施ということになります。ご家庭で実施される場合にはきまりはありません。お子様の発達段階に合わせてマイペースで進めて下さい。
★いつから始めてもよいのですか?
幼稚園の場合、年度始めの4月から実施というケースが大半ですが、子どもたちが園に慣れて落ち着いてくる5月〜9月の間に始められるところもあります。
ご家庭で実施される場合には制約はありません。お子様と一緒にあせらずじっくり取り組む心構えと指導に要する時間がお母さまに整ってさえいれば、いつから始めても構いません。
★難しくて出来ない教材は?
その日の体調や気分でやる気が起きないとき、図形・記号・概念・行動のなかに苦手な領域があるとき、月齢の違いなど発達段階の個人差があるときなど様々な原因で難しく感じて出来ないこともあります。
どうしても先へ進めないときには決して無理をさせないで、1ヶ月とか3ヶ月とか間隔をあけて取り組ませましょう。
★易しすぎてどんどん出来てしまう教材は?
なかなかわからないで時間がかかったり、自分で間違いに気づいて直したり、最後に残ったカードを見てどこかで間違えたことに気づいたり、お母さまの助言で先へ進むことが出来たりすることがよくあります。間違いや失敗など困難にぶつかることで知能は刺激されて発達します。
どんどん出来るということは既に知っていることに対して答えを出している訳ですから、あまり知能を働かせていないということです。こんなときは「発展」の課題を与えたり、教材のねらいをよく読んでお母さまが少し難しい課題を作って与えましょう。
★何回でも繰り返して行えますか?
ごく一部含まれている線を引くノートを除いてほとんどの教材がカードとノートを使うので何度でも挑戦できます。あまり出来なかった教材も日を改めて与えると新たに挑戦する意欲が湧いてくるものです。また、発展まで含めた全部の課題を達成するには何時間もかかることを承知で作られた教材もあります。
★年長用教材を年中児に、年中用教材を年少児に与えてもよいのですか?
課題を全部達成させようとか、全教材を完全に実施しようとか無理をしなければ構いません。ごく一部ですがハイレベルな幼児塾では2歳児に年少用教材、3歳児に年中用教材、4歳児に年長用教材を使用というケースもあります。
ご家庭で実施される場合には、くれぐれも無理をさせないように、お子様の発達段階を見極めて楽しく遊びながら行って下さい。
★道徳やマナーを教えることができますか?
「行動」の領域では人間と人間関係を題材にしています。人のしぐさや表情、人の気持ち、人との関わりについての課題がたくさんあります。子どもと一緒に課題に取り組む中で、社会のルールやマナーについて話し合うきっかけにして頂きたいと願います。
★子どもに育てられる

子どもたちのためだけでなく毎年入ってくる新任の先生方のためにもキディトレインを採用している幼稚園が数多くあります。
出産も子育ても未経験な若い先生方にとって教材の指導も初めての経験です。
キディトレインの指導を通して様々なことを学びます。

☆全員に同じように取り組ませて、全員に理解させることは出来ないことを学びます
積極児もいれば消極児もいます。
体調が悪い子、睡眠不足の子、喧嘩して機嫌が悪い子・・・いろんな子がいます。

☆子どもたちの個人差とそれぞれの発達段階について学びます
図形の課題は大人より早いのに概念の課題は苦手な子、記号の課題がさっぱり苦手な子、行動の課題ではどんどん発言が出来る子・・・いろんな子がいます。
一学期はなかなか先へ進めない子だったのに二学期になったら見違えるように発達している子もいます。

☆授業に失敗したり悩んだりすることで先生が成長します
先生が面倒がって嫌々指導していると子どもたちもやる気を出しません。
子どもたちと一緒に遊ぶ気持ちで先生が自分も楽しんで指導するとみんなの意欲も高まります。
何回も指導を繰り返すことで、早い子を誉めたり遅い子を急かしたりしないで、ひとりひとりが自分のペースで取り組めるように言葉がけをし、子どもが一生懸命考えていることを認め、できたところを誉めることの大切さがわかり指導力が身に付きます。

★子どもたちの心の動きがわかるようになります。
うまくいかなくてベソをかいている子が先生の励ましやちょっとした手助けでニコニコして取り組むようになります。
ひとつ進むごとに先生に視線を送る依存心の強い子には「出来たね!がんばったね!」と目で認めてあげます。
「見て!見て!出来たよ!」と自己主張の強い子にはそっと頭や肩に手を置いて出来たことを誉め他の子が出来るまで待つように静かに言葉がけします。
出来た出来ないという結果よりも、真剣に取り組んだ、一生懸命考えたという子どもの心を大切にするようになります。